「ゆらぎの科学2」

武者利光 編
大津元一・日江井榮二郎・大林康二・柳田敏雄・小栗令行 共著
1992年10月 刊行(森北出版)


「ゆらぎ現象研究会」について

 第4回ゆらぎ現象研究会が平成3年4月1日に東京工業大学の長津田キャンパスで開催された。当日のプログラムは次のようであった。

第4回ゆらぎ現象研究会

 今回はやや話題が分散したきらいがあったが、約150名の参加者を得て活発な討論が行われた。 討論のための時間をたっぷりととってあるのだが、いくら時間をとっても足りないのかも知れない。 話し言葉をそのまま文章にしたものを見ると、「ああ、自分はこんなしゃべり方をしたのか」とショックを受けて、文章の修正が始まるのが私の常であるが、多分同じ様な印象を受ける方が多いとみえて、ゲラの修正に手間取り、出派までに1年半も時間が経ってしまった。 あまり原稿を修正するときれいになり過ぎて臨場感が薄れるが、しかしどの講演もはなはだ興味深い内容を持っているので、満足いただけるものと思う。

 第5回のゆらぎ現象研究会は平成4年3月に行われた。 これは私の東京工業大学定年退官を記念して行われたものでその内容は「ゆらぎの科学3」として程なく出版される予定である。

武者利光


「ゆらぎの科学2」もくじ

1 レーザーの周波数ゆらぎ(大津元一)
はじめに/半導体レーザーの原理と構造の特性/モードパワーのゆらぎ/周波数ゆらぎ/周波数ゆらぎの抑圧/応用
2 ゆらぎと太陽の現象(日江井榮二郎)
はじめに/太陽の構造とゆらぎ/黒 点/太陽の周期活動の地球環境への影響/ダイナモ作用/太陽の振動/おわりに
3 ゆらぎと化学反応(大林康二)
はじめに/化学反応とゆらぎ/化学反応のゆらぎをとらえる方法/ゆらぎでとらえた化学反応/これからの展開
4 生物分子機械とゆらぎ(柳田敏雄)
はじめに/分子機械の原点/首振り説とは/タンパク質を計測する/化学反応と力学反応の共役/おわりに
5 デザインの命とゆらぎ(小栗令行)
はじめに/視野のゆらぎと我々の視覚習性/ゆらぎの現象の成り立ち/デザインにおける芸術と工学の関係/ルネッサンス時代のデザインと宗教の関係/宗教像のゆらぎ/日本古来のデザインにおけるゆらぎ/浮世絵のゆらぎ/能面のゆらぎと明かり/鬼面のゆらぎと明かり/歌舞伎役者の隈取りのゆらぎと明かり/江戸小紋のゆらぎ/日の丸国旗とゆらぎ/東西デザイン/産業革命とデザインの関係/建築のゆらぎ/自動車デザインのゆらぎ/近未来デザインに対する警告/デザインと時間経過のゆらぎ/デザインにおけるゆらぎ技術/デザインにおける証明とゆらぎの関係/デザインにおける形状ゆらぎ/しめくくり

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